秘密の★オトナのお勉強②




「それに、くよくよしてる姿は、あゆには似合わないしね」と付け足した冬馬は、ゆっくりと車のエンジンを切り、鍵を抜いていく。


その動作を、あたしはスローモーションのように感じながら見ていた。




「それに、俺達もあゆの為に、貞永くんの作戦に参加しなきゃいけないしね」



「へ…?」




今、何て言った?冬馬達が、貞永の作戦に参加する…?


二日前に電話で貞永と話した時、貞永は何かを企んでいた。


その作戦を、冬馬達は知っている―――?




「神風さんに反抗するには、弱点を突かないとな」



「どういう反応をするか、想像するだけで愉快だわ」




冬馬に続いて、猛と蘭も意味深な発言をしていく。


なんだか仲間ハズレにされている気分で、少し悔しくなった。




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