蘭があたしにこんな格好をさせた理由が分からないまま、次々にあたしの変貌は続いていく。
普段はナチュラルメイクのあたしだが、蘭の手によって、アイラインは太めに引かれ、つけまつげを装着され、あっという間に別人の完成。
洗面所の鏡で自分の姿を改めて確認してみると、自分では無い気がしてきて、蘭の技術に少し怖くなった。
「さ、男共も待ってる事だし、そろそろ出発するわよ!」
「は…?」
「ほら、モタモタしてないで早く歩いて!」
「…って!あたし今謹慎中で、外出禁止なんだけ―――」
「アタシに刃向かったら、痛い目に遭うわよ?」
蘭の極上スマイルを向けられた事により、あたしは何も言えなくなる。
状況を理解出来ないまま、あたしは人形のように素早く車に連れ込まれ、
―――今に至る、という訳だ。
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