秘密の★オトナのお勉強②




それから十分後。

何故かあたしは、冬馬の運転する車の後部座席に、猛と一緒に座っていた。


…非常に理解しがたい光景を、目の当たりにしながら。




「あゆ、なかなかいけるじゃない」




助手席に座っている蘭が、わざわざ後ろを振り向いてまで、あたしをジロジロと舐め回すように見てくる。


車内のミラーに映る自分の姿に唖然としながらも、あたしは十分前に起こってしまった惨劇を、もう一度振り返る事にした。



―――冬馬と猛によって身動きがとれなくなってしまったあたしは、確実に殺されるモノだと思っていた。


和解したとは言え、まだ蘭にはあたしへの恨みが残っていたのだ、と自分に言い聞かせながら。



そんな命を失う覚悟さえ決めた時、蘭が持っていた大きめのカバンから登場したのは…


包丁ではなく、金髪のカツラだった。




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