その言葉を口に出した瞬間。
一瞬にして、蘭の表情が、何かを企んでいるような怪しいモノへと変化していくのを、あたしは見逃さなかった。
「ら…ん?」
「まぁいいわ。あゆ、動かないでね?」
「は?」
「さあ今よ、冬馬に猛くん!あゆの手足を拘束してちょうだい!」
…って、えええっ!?
いきなり何を言い出すのよ!
驚くあたしをよそに、冬馬と猛はあたしの身体をしっかりと固定し、動けなくする。
あっという間に哀れな姿になったあたしを、蘭が楽しそうに見てきた。
「怒らないでね?」
「ひえぇぇっ…!!」
そう呟きながら、やけに大きめのカバンを漁る蘭を見て、あたしは確信する。
…もしかして、殺られる?と。
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