世間から、非難されればいい。
「自分の担当俳優を誘惑した悪女」として、みんなに軽蔑の目を向けられるがいい。
そんな渦を巻いたような気持ちが、あたしの心を支配していく。
「中森さん」
「はい」
覚悟を決めたように、あたしは神風さんの顔を見つめる。
あたしの隣で言葉を失っている貞永の顔は…どうしても見れなかった。
「マネージャーの仕事は、芸能人をサポートする事だ。その事は分かっているよな?」
「はい」
「ハッキリ言って、マネージャー失格だ。サポートどころか、その芸能人に予想も出来ないような困難を与える事になったヤツは、マネージャーとは呼べない」
ズキン。
今、しっかりと聞こえたよ。
自分のプライドが、ズタズタに切り裂かれていく音が。
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