どうしよう。
大変な事になってしまった。
まさかこんな形で、日本国民にあたし達の秘密の関係がバレてしまうとは…。
延々と状況を把握する事に努めているあたしに向かって、冷静なようで怒り心頭な神風さんが襲い掛かってくる。
「で、どっちが誘惑したんだ?」
「…誘惑?」
「だから、どちらから迫ったんだって聞いてんだよ。貞永か?貞永が自分のマネージャーを誘惑―――」
「違います!あたしです…!!」
一瞬にして、貞永を責める神風さんの声が止まる。
修羅場を黙って見守っていた小西さんも、かなり驚いた表情を浮かべている。
そして、貞永は―――
「あゆ、お前何言って―――」
「あたしが…貞永のマネージャーであるあたしが、貞永にキスを迫りました」
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