「え…?」




扉の先には、予想外の光景が待っていた。


ソファーには座らずに、ひたすら時計を気にしている小西さんの姿。


そして―――




「神風、さん…」




冷静な貞永の声が響き渡ると同時に、神風さんはあたし達の方に目を向ける。



…だけど。

その瞳は、恐怖を覚えてしまう程に、冷たかった。




「此処に来てくれないか?」



「え…?」




神風さんの視線に怯えながらも、あたし達は神風さんに少しずつ近付いていく。


と同時に、驚くべき光景を目の当たりにしてしまう事となった。




.