ちょうど蘭と冬馬の気持ちが繋がったあの日に、菊池の送別会を開いた。


あたしと菊池、貞永はもちろん、蘭や冬馬までもを巻き込んだ送別会は、思いのほか大盛り上がり。


さすがに同じ過ちをしたくないあたしは、お酒は飲まなかったけど、それでも楽しい時間を過ごせた。



そして、送別会もお開きにしよう、という間際。


あたしは菊池にトイレに呼び出され、そして―――



―――「中森サン、俺気付いてたッスよ?」



「何を…?」



「貞永サンと中森サンが、交際してるという事」



「…ななッ…!?」―――




何故か、秘密にしていたあたしと貞永の関係を、菊池が知っていた。




.