秘密の★オトナのお勉強②




「許してくれるの、か…?」



「もういいわよ。昔はかなりショックだったけど、今は冬馬という大切な存在が居るから」



「蘭…」



「だから、安心して次の恋に進んで?」




泣き腫らした目でそう懇願した蘭は、どこかスッキリした表情を浮かべていた。


菊池も、ずっと悔やんでいた出来事を、ようやく「過去」のモノとして受け止める事が出来そう。


…よかったね、菊池。




「…ありがとう、蘭」



「どういたしまして、和哉」




笑い合う二人の溝は、まだ残っているかもしれない。


だけど、素直に気持ちを伝えた二人は、ようやくスタートラインに立つ事が出来たんだ。


新しい関係は、これから作っていくモノだよ…菊池に蘭。




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