秘密の★オトナのお勉強②




淡々と会話を進めていく中で、だた一人、蘭だけが状況に着いて行けていない様子だった。


呆然とする蘭をチラ見した菊池は、先程の笑みから一転、真剣な表情へと変化をさせて、冬馬に話しかける。




「あの…少しだけ、蘭と話をさせてもらってもいいッスか?」



「え?」




予想もしない菊池の発言に、思わず蘭の声が辺りに響く。


冬馬はただ黙ったまま、菊池に視線を向けていた。




「二人きりにしろ、なんて言いません。冬馬さんも居て構いません。だから少しだけでいいから…俺に時間をくれませんか?」




…何を伝えたいのだろうか。

蘭や冬馬は、どういう態度を取るのだろうか。



様々な疑問が頭の中を駆け巡る中、菊池の必死な願いを受け取ったのか、冬馬は静かに頷いた。




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