「とう…ま…？」
「散々待たせてゴメン、迷惑かけてゴメン、辛い思いさせてゴメン…」
ひたすら謝罪の言葉を口にする冬馬。
蘭は言葉の真意を確かめるように、そっと言葉を発した。
「…それは、アタシをこれからも守ってくれるっていう、誓い？」
「うん」
「誰よりも幸せにしてくれるっていう、そんな意味の言葉？」
「うん」
「…だったら、そんな曖昧な言い回しじゃ、ハッキリと分からないわよ」
躊躇う事なく質問に答えていく冬馬は、蘭のその一言で、表情が一段と優しいモノへと変化する。
そして、温かみのある声で、言った。
「俺は、蘭が好きだよ―――」
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