秘密の★オトナのお勉強②




「ひゃぁっ…!?」



「何だよ、あゆ」



「だって、だって…!」




半ばパニックになりかけながら、あたしは咄嗟に貞永の服を掴むと、思い切り揺さぶり始める。



…ちょっと貞永!なんでそんなに余裕ぶっこいてんの!?

あたし達の関係が、バレてもいいっていうの!?



後ろから人の気配がするんだよ?

誰かがあたし達のやり取りを、覗き見してたかもしれないんだよ?



人生最大の危機なのに!

笑ってないで、フォローしなさいよ!!




「落ち着けって、あゆ」



「落ち着けられる訳が―――」



「それが、あるんだよな」




ニヤッと笑った貞永に、あたしは頬を両手で掴まれると、無理矢理後ろを向かせられた。




.