やっぱり、あたしは貞永でないとダメだ。
こんなにも、貞永の言葉が、貞永の体温が、安心できるとは思わなかった。
あたしにとって、貞永の発する言葉は、魔法の言葉―――
「さて、あゆも復活したという事で、そろそろ本領発揮だな」
「へ?」
疑問の声を発すると、貞永はあたしの問い掛けに答えず、どこかへ向かって喋りだした。
その表情は、何かを楽しんでいるようで、タチが悪そう…。
「このまま、関係が崩れてもいいんデスカ?どっかのマネージャーさん?」
「どっかの…マネージャーさん?」
復唱しながら、貞永の言葉の意図を考えていると、突然後ろの方で誰かの気配がした。
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