というか、あたしは他の人にも男勝りだと思われているのだろうか。
それはそれで、結構ショックだったり。
頬杖をついてこんな事を考えている間にも、冬馬や蘭は店員に注文を済ませていく。
頼みすぎじゃない?って程に、二人の口からは様々な料理名が飛び交う。
ま、男がこんなにも集まっているんだから、食べ残しとかはないと思うけど。
「あゆ、大丈夫かぁ?」
「…隼人」
魂がどこかへと抜けていたあたしは、隼人の声で我に返る。
―――二年立った今。
取り巻く環境が変わったのは、あたしや蘭だけではなかった。
「隼人は今日ここに来て大丈夫だったの?奥さん心配してるんじゃないの?」
「それは大丈夫や!なんだかんだ言って、藍果は俺の事信頼してくれとるからな!」
まず、歩くフェロモンこと隼人。
数ヶ月前、彼は結婚しちゃいました。
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