「は…?」




目的の居酒屋へと到着した途端に、あたしの口からはこんな声が漏れる。


状況が理解出来ていないのは、あたしだけじゃなく蘭もみたいだ。




「姉ちゃん遅い」



「二人とも久しぶりだね」



「変わってへんなぁ!ま、今日はたくさん話そうな!」




今、あたしは居酒屋のとある個室に居る。


と言っても、駐車場に車を停めた途端に、あたし達の到着を待ち構えていたであろう猛に連行されて来たんだけど。



そして、あたしの向かいに座っている蘭の隣には冬馬がいて、あたしの隣には猛と隼人が座っている。




…この状況、理解出来ないんですけど。




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