秘密の★オトナのお勉強③




―――【着信:貞永光輝】


って、ちょちょちょーいっ…!

何でこんな絶妙なタイミングで、お父さん電話掛けて来るのよ、バカーっ!




「ちいちゃん?」



「え?い、いやぁーっ!ちょっと受付行って来るねー!」




明らかに不審そうな表情を浮かべる千紗を気にしながらも、あたしはこの部屋から脱出する事に成功した。


あの部屋で電話に出る事は、限りなく自殺行為に近い。


だって、あたしは正体を隠して、この高梨学園に入学したのだから。




「ここらへんだったらバレないよね?よし、出ちゃえ!」




思いっきり通話ボタンを押すと…




「ちい?着いたかー?」




いつも通りのテンションのお父さんの声が、聞こえた。




.