お父さんは、娘のあたしの目の前でも関係なく、お母さんに愛のラブコールを送り続けているんだもん。


そんな自由奔放なお父さんに対して、お母さんは正直者で、顔を真っ赤にさせて恥ずかしがっている。



…まったく、何処の純粋な高校生カップルですか、ってカンジだよね。




「ちいも俺みたいに、感情をストレートに伝えられる人間になれよ？」



「いーやっ！間違い無く光輝を見習ったら、変態エロ狼になるからダメよ…！」



「フッ…言ったな？あゆ」



「げっ…！」




次の瞬間、お父さんの顔はいつもの優しい表情から、何か獲物を狙っているようなニヤついた表情へと変化した。


…お母さん曰く、お父さんはエロ狼らしい。



お父さんの魂胆が分かってしまったお母さんは、どんどん近付いてくるお父さんに、ブルブルと身を震わせていた。


顔を、真っ赤にして。




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