電車に揺られる事、二時間。
あたしは、草木が生い茂る道を歩いていた。
車一台がギリギリ通れるくらいの道路の幅を、あたしは容赦無く伸びている草を避けながら進んでいく。
「本当にこんな所にあるのかなぁ…。いくら歩いても学校らしきモノは見えないんだけど」
右手でインターネットからプリントアウトした地図を持ち、あたしは周りをキョロキョロを見渡すが、学校らしきモノが何処にもない。
…本当にこの道で合ってる?
でも地図によると、降りた駅も、歩いている道も、完全に一致している。
高梨学園は、こんな隠れた場所にあるのだろうか。
「どうしよう…あたし、いい歳して迷子かも…」
「迷子なんだ?キミ」
その言葉に、あたしの身体は固まった。
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