秘密の★オトナのお勉強③




さよならの言葉の代わりに大きく手を振ると、あたしは二人の姿を視界から外し、前を向いて足を進めた。


あのまま、お父さんとお母さんの姿を見ていたら、きっとあたしはダメになっていた。



涙が溢れて、決心が鈍っていただろう。




「強くならなきゃ…あたし自身を見て貰う為に」




全寮制の高校への道を決めたのは、誰でもないあたし自身であり、これからの道も全てあたしが決めるモノ。


いつまでも頼ってばかりではダメ。自分で足掻かなければ。




「大きくなって、帰ってきます」




桜が舞う中、あたしはそう誓った。



―――いつか、純粋にお父さんとお母さんの子供でよかったと、そう感じられるようになる、その日まで。


待っててね、二人とも。




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