一応サングラスを掛けて、一般人対策はバッチリなはずなんだけど、いつお父さんが「貞永光輝」とバレるか分からない。
大声でアホな事を坦々と話し続けているこの人が、イケメン俳優・貞永光輝だと言う事がバレたら、きっと仕事激減だよ、お父さん。
「ちい、お父さんなんか放っておいて、さっさと食べましょ?」
お父さんの対処に困り果てていた時、お父さんの隣に座っているお母さんが、あたしに助け舟を出してくれた。
…ありがとう!さすがお母さんだっ!
「お母さんはやっぱり神サマだよ…!」
「なーに訳の分かんない事言ってんのよ。ほらちい、このカルボナーラ美味しいわよ?一口あげる」
お母さんのフォークには、キラキラと光り輝いているカルボナーラが。
あたしの取り皿にフォークが移動し、もう少しで絶品カルボナーラが手に入りそうな時だった。
「ちい、あゆを俺から奪おうなんて百年早ぇよ」
「は?」
.

