「じゃあ何よ、やっぱり下に行くしか脱出方法がないって事?」

ハルカが口を尖らせる。

「そういう事になるな」

俺は眉を潜めた。

全機能機械仕掛けの塔。

階下に向かったとしても、こんな風にロックされたままの扉や、俺達が予想もしないような機能異常による危険が数多く潜んでいるかもしれない。