「そいつが同じ学校だって気づいたのは


結構してから。クラス替えで一緒になった…


そのときもうバイトは止めてたし


記憶はあいまいだったけど


…泣き顔を見てわかった」








「…ッッ」







「まぁ、しゃべったのもその日だけだったし


俺のこと知ってるはずもなかった」






楢橋くんは一呼吸おいて言う







「…1ヶ月前?教室で夢と友達が


俺の話してた…だろ?


正直あのとき動揺してた


入るタイミングつかめなくて…


思いっきりはずしたよな…」







「…」








そこまでしゃべると楢橋くんは


『ちょっと待ってて』といい


何かを持ってレジにいった