でもどんくさいあたしは 走っても別に速いわけでもなく 「わッすみません」 前をちゃんと見ているつもりなのに よく人とぶつかってしまう 「わわッすみませ…ぎゃあ…ッ!!」 ぎゅっとにぎってたはずの あたしの手の中のみんなのお金は いっせいに床の上を転がっていった 「…うぅ…」 もうこの時点で半泣き状態 みんなの邪魔になってるし お金は遠くまでころがっていってしまうし 「…え」 しゃがんで下ばかりみていると 急に目の前が暗くなった 「…ん」 誰かの影があたしにかぶったからだとわかった