「夢の王子様」





「え?」






言われて楢橋くんのほうを見ると


いかにも不機嫌なオーラが漂っていた






「話してくれば?」





「…うん」







あたしはうーちゃんに進められ、


楢橋くんのほうへ足を向ける







「…あのッなら…「お、佐々木ーいいとこにいたなぁ」」







あたしはちょうど教室に入ってきた担任に


呼び止められた






「お前この前の英語のテストの再テスト


今日の放課後あるから」





「えぇッ」





…うぅ…まじですか


ふと楢橋くんを見ると机に突っ伏して


寝ているようだった