1粒の涙



「返せー!!」

「起きてんじゃん」


や…やられた!!

自分の部屋から出るとドアの横に夏兄が待ってた。


「何の用ですか、兄貴様!!」

ムカツク…


「明日早く帰って来い」

は…?


それだけ言うと夏兄は自分の部屋にスタスタと入っていった。