「んーと、あの空よりももっともーっと好きですねっ!」 あたしは夕焼けに染まる空を指差した。 「ふーん」 ロング先輩は素っ気なく返した。 「そ、そう言う先輩こそ、どれくらい洵介先ぱいが好きなんですか!?」 「あたし?」 ロング先輩は息を吸って言った。 「誰にも負けないくらい好き。それじゃあだめ?」 ロング先輩の言葉があたしの胸に突き刺さった。 あたしだって、あたしだって誰にも負けないくらい洵介先ぱいが大すき。 ロング先輩に負けたくない。