近くにあったイスに座るロング先輩。 「ねぇ満川、あんた洵介くんと知り合いなの?」 「えっ、いや、全然知らない人です。でもあたし、高校に入学して部活動紹介の時に洵介先ぱいに一目惚れしちゃ……」 「いや、別にあんたの出会いとか聞いてないんだけど?」 しばらく沈黙。 あ、あたし何話せばいいのさ!?ライバルと話すことなんてないのにっ。 「満川、洵介くんのこと好き?」 「はいっ!」 即答で返した。 「どんくらい?」 「それは難しい質問ですね……」 あたしは考え込んだ。