「どーにかしてよぉ〜」
「できるわけないでしょ?あたし達からして先輩なんだから」
「う〜……」
なんでこんなスリル満点なのさーっ。
あたしはただ……
「真柚、し……」
「あーっ洵介先ぱいっ!!」
洵介先ぱいを追っかけてるだけなのに。洵介先ぱいが好きなだけなのに……
あたしは窓から身を乗り出して洵介先ぱいを見た。
「洵介先ぱ〜い、今日もカッコイイで〜す」
昼休み、大人数でサッカーをする洵介先ぱい。素早く抜ける洵介先ぱいは……もうカッコよすぎっ!
「香里〜あたし洵介先ぱいの彼女になりた〜い……」
「はいはい。頑張って〜」
「何、その棒読みっ!」