「でもさ真柚、そんなに洵介先輩カッコイ「カッコイイのっ!!」
あたしは香里の言葉を遮って反発した。
「も〜洵介先ぱいはね〜っ…」
「いい。その話はもう何回も聞いたし」
「読者様は知らないでしょー!!」
それでは、あたしの長い長いお話が始まりです。
───────…
あれは入学したての新入生を勧誘する、部活動紹介の時だった。
あたしは1年生でどんな部活があるのかワクワクしていた。
そして、男子バスケ部が来た。あたしの目に真っ先に入ったのは、背が高い先輩の中に一人だけいた小さい先輩だった。
それが洵介先ぱいだった。


