「香里〜っ、ど〜しよぉ……」
「あたしに言われてもねぇ。あっ、唐揚げもらっていい?」
あたしのことはそっちのけで、細い体に食べ物を吸収していく香里。
確かに洵介先ぱいはカッコイイから、ファンや洵介先ぱいを好きって人はいるかもだけど……。
やっぱりやだ。
一生懸命バスケしてる洵介先ぱいを、他の人に知られたくないよ〜。
しかも、ライバルがあの先輩方だったら……ああああ~。
「あ、真柚。あんたライバルもだけど、一応先輩方に目ぇつけられてんだから気をつけなよ?」
呑気な香里。
「香里ぃ〜助けて〜」
「クラスマッチの時、病人のあたしを見捨てて洵介先輩の所に行ったのは誰?」
わーん。香里怖いよ〜っ。