「あーっ、うわぁ何照れてんだよ洵介ったら!」


勇斗先輩が冷やかす。


「て、照れてなんかねぇっ」


「まぁ、そー照れんなって。あっ、もしや真柚ちゃんに惚れ」


「それはないからっ」


これだけは断固否定する洵介先ぱい。ちょっとくらい、心がグラつけばいいのになぁ。


「勇斗っ、そろそろ行くぞ!」


洵介先ぱいが勇斗先輩に言った。


「おぉ、もーそんな時間かっ」


勇斗先輩が時計を見てハッと思い出したような仕草をした。


あれ?もうそんな時間?洵介先ぱいの出るサッカーはまだのはずだよね?