「よーっ……って真柚ちゃーん、そんなに敵視しないでよ!」
体育館に来たのは勇斗先輩と大和先輩だった。
「敵視だなんて。あたしそんなことしてませんよ〜!」
あたしは慌てて顔を戻した。
ひー危ない危ないっ。あたしと洵介先ぱいの時間を邪魔した勇斗先輩達を睨んじゃった。
「真柚ちゃんにとって俺達は邪魔だったもんねー?」
大和先輩が優しく言うからつい、
「はい。すみませんっ」
と素直に答えたあたし。
「まじかよっ。真柚ちゃんは本当に洵介が好きだよなーっ」
ケラケラ笑う勇斗先輩に
「当たり前じゃないですかー!!」
って返した。


