洵介先ぱいに真っ直ぐなあたしが迷った時には、いつも傍に香里がいた。


いつも香里は応援してくれた。洵介先ぱいは好きじゃないっしょ?とか冗談を言いながら、あたしを応援してくれたんだ。


香里は一度も『振り向いてもらえないなら諦めなよ』なんて言わなかった。


今回だって、香里は『諦めんな』って言っていたのかもしれない。


あたしに『真柚なら大丈夫、頑張れ』って言ってくれたのかもしれない。


こんなに応援してくれる香里がいるのに、あたしが何もしないわけにはいかない。


あたしは飛び上がり、食卓へ向かった。元気をもらえるのはやっぱりご飯だもん。