「真柚ちゃんと紗菜ちゃんは、お前争いで料理の勝負をしたんだよ」
「料理の腕前は、勝負をする前からわかってたことだけど、真柚ちゃんは受けて立ったんだよ。
……洵介のためになっ」
お、俺のため?
「真柚ちゃんは紗菜ちゃんに負けたくなかったんだ。料理が下手でも好きな気持ちは自分が大きいって伝えたかったんだろーな。それに……」
「それに?」
「洵介に振り向いてほしかったんだよ」
「お、俺に……」
「そう。だから真柚ちゃんなりに焼きおにぎりを作ったのに、洵介ったら」
はあああっと大きなため息をつく大和と勇斗。


