あたしは香里に飛びついた。 「真柚、あんたって本当になんでもやってくれるよね。料理対決は焼きおにぎりで勝負するし、負けて関わること拒否られてもちっとも折れないし。ある意味尊敬するよ」 口調がいつもの香里らしくなってきた。 「当たり前じゃんっ♪」 あたしは胸を張った。 「だってあたし、 香里が言った負け犬だもんねっ」 ブイサインをして香里を見た。 「でも、あたしは強い負け犬になるんだ!!折れない負け犬にねっ」