洵介先ぱい…… 洵介先ぱい…… 「……すき」 あたしは小声で呟いた。 「そっか。真柚の気持ちはそんなモンなんだ?」 「え?」 香里の言葉にびっくりした。 「いつもの真柚なら、そんなちーっちゃな声で呟いたりしないでしょ?」 『洵介先ぱーいっ!!』 あたしはいつだって、好きな気持ちは抑えなかった。 伝えたいときにはちゃんと伝えてたんだ。 だけど今は…… 「そんな真柚、本当に真柚じゃないよ。ただの負け犬」 そう言って、部活の鞄を取って教室を出ていった香里。 香里……