「真柚……大丈夫?」
放課後、部活があるはずなのに、あたしの隣にいてくれた香里。
「うん。なんとか……」
あたしは力が抜けたような声で答えた。
「真柚、元気出しなよ」
そう言われても……好きな人に近づくなって言われたら誰だって落ち込むよ。
「らしくないじゃん。ね?」
仕方ないの。洵介先ぱいと話せなくなったんだもん。
「ほら、真柚の洵介先ぱいの写真落としてるけど、いらないの?」
「……いる」
「あんた、それには反応するんだ」
呆れながらあたしに洵介先ぱいの写真を渡す香里。
写真の中の洵介先ぱいはバスケの格好をしてる。
きゅん。


