嫌だ嫌だ嫌だ───っ!!
だけど。
「……はい」
約束は約束。あたしはしぶしぶ返事をした。
「あっ、でも洵介先ぱいのマル秘写真を見たり、遠くから洵介先ぱいを見るのは構わないですよねっ!?」
「ま、マル秘写真っ?ま、まぁいいってことにするわ」
「あっ、ありがとうございます!!」
「じゃああたし行くから。
あたしの勝ちね、満川」
ボソッと言い残し、図書室から去った紗菜さんだった。
「どうしよう……」
一人残されたあたしは、立ち尽くすしかなかった。
ポケットから洵介先ぱいの写真を取り出した。
(ちゃっかり持ち歩いていた)
「洵介先ぱい……好きです」


