「紗菜さんっ、早く教えてくださいっ」 あたしはもう洵介先ぱいのことしか考えていない。 もし、洵介先ぱいがあたしの料理を選んでくれたら、あたしはまだ洵介先ぱいにアタック出来る。 それに実は、選んでくれたらちゃんと告白するつもりなんだ。 だけど、 もしも紗菜さんを選んだら。 あたしは洵介先ぱいから身を引くことになる。 好きって伝えられなくなる。 そんなのやだ。 毎日洵介先ぱいに好きって伝えなかったら、あたしおかしくなっちゃいそうだよ。