いいやいいやっ。 あたしは顔をブンブン振った。 そんなことはないっ!! あたしの想いが伝わらないわけないもん! 例え紗菜さんより料理が下手だとしても。 ハートだけは誰にも…世界中の誰にも譲れないんだ! 「洵介先ぱいっ」 あたしは洵介先ぱいの机にハートを書いた。 そのハートの中に 『好きです』 の一言を書いた。 だけど。 「うーん……なんだか納得いかないなっ」 あたしはその文字を消して書き直した。 『誰よりもだーい好きです』