「でも、伝わってるかしら?」 「え……?」 椅子から立ち上がった紗菜さん。 「料理の見た目はあたしとは対照的だし、味もあたしが負けるわけないわ」 「あ、あたしだって味も見た目も負けたなんて思ってないですからっ!!」 「ふん、そう言っていられるのも今のうち。じゃ、結果楽しみにしているわ」 そう言って鞄を持って教室を出た紗菜さんだった。 洵介先ぱい。 あたしの想いは伝わりませんでしたか?