「満川さん、授業に集中しなくちゃ」 叩いたのは竹田くんだった。 「何すんのー!?竹田くんのあほっ!!」 「洵介先輩ばっかり見てる満川さんが悪いんだよ」 そう言ってノートに板書しだした竹田くん。 あたしがもう一度外に目をやると、洵介先ぱいは体育館に入っていた。 わーんっ、あたしの楽しみがぁ。 「はぁーあ」 わざとらしくため息をついて、シャーペンを手に取った。……はいいんだけど。