そしてあたしはいつもの真柚に戻った。 「ねぇ香里ぃーっ、ついに今日だよっ!!」 「あーそうだねー。梅雨今日からだってね。今年遅すぎだよ……」 香里が空を見ながら残念そうに言った。 「ちっが───う!!梅雨じゃなくて」 「もぅ、わかってるよー。紗菜さんとの対決の日でしょ?」 「そうなのっ!!なんだか無性に緊張してきたのー」 「真柚でも緊張するんだねー」 「当たり前だよっ!!洵介先ぱいと話す時なんかやばい緊張するもんっ!」 「……今の絶対無いから」