「あ、あんた達に名前なんて教えるのも勿体ないわ！」
ふんっと言い、あたし達の前を通りすぎた紗菜さん。
いや、あたし名前聞きましたけど？
「何？あのケバい先輩」
香里が変なものでも見るような目で見る。
「あたしの恋のライバル、紗菜さんっ！あたし絶ー対負けないからっ!!」
「ライバルって、あの人も洵介先輩が好きなの!?」
「うんっ！２週間後に料理対決するんだ!!あたしは全然出来ないんだけどねーっ」
「り、料理対決!?あんたそれ受けたの？」
「？もちろんっ！洵介先ぱいのためならなんだってやるもん!!」
