「ごめん。俺の口出す問題じゃねぇよな…。
じゃぁ」

そう言って帰っていく翔の後ろ姿は


すごく寂しそうで


あたしは一瞬で後悔した




でもきっとこれでいいんだ

こうしなくちゃいけないんだ

翔のためにも

あたしのためにも




自分勝手で情けないけど

今のあたしには、こうやって言い聞かせるしかなかった








だって本当は後悔してた


何であんなこと言っちゃったんだろうって


好きなのに

何でこんな単純なことが伝えられないんだろうって





涙が溢れてきそうなのを必死に抑えながら

あたしは隆也の元へ笑顔で戻った