次の日

高校に行く途中に

知らない番号からの電話



誰だろう…。


「もしもし?」

「あっ。もしもし…?」

「あの~。
えっと…誰ですか?」

「あっ…えっと…さなちゃんですよね?」

「…え?」

「あの…ゆいですけど…。
分かりますか?」



心臓が一瞬にしてバクッと音を立てた

顔が一気に高揚する



「えっ?何であたしの番号。」

「翔のケータイから見たんです。

突然本当にごめんなさい。

話したいことがあるんです。

相談っていうか・・・

とにかく会ってくれませんか??」


えっ?相談?

翔の彼女だよね??

走馬灯のように彼女の顔と

翔の言葉が思い出された


その瞬間に胸の中がどす黒いものでいっぱいになる



ただの好奇心だったのかもしれない


あたしは何のためらいもなく


「はい。」


と答えていた