桜ちゃんはなるべく風に当たらせないように手で壁を作った。 「あっ!」 少し動いた衝撃で桜ちゃんの線香花火はポトッと地面に落ちてしまったらしい。 「落ちちゃったあ…私は秀くんの命令聞かなきゃいけないんだよね?」 「そーだよ」 「な、なんか難しいのは止めてね!熱湯風呂に10秒とか、鼻フックとか………」 桜ちゃんの口から鼻フック……聞きたくなかった… 「簡単なことだよ、 僕の彼女になって」 .