女の子の声はだんだんと近づいてきた

そしてだんだんとうるさくなる


「やっぱお父さんの腕はピカイチだなぁっ♪」

桜はすさまじいスピードでご飯を食べていった


「おい」


誰かに頭を掴まれ、私はゆっくり後ろを振り返った


「やっほ☆矢崎桜ちゃんだよね!」

「はい…?」


そこには可愛い顔をした男の子がいた


「僕は秀っていうんだ!高校1年生の」
「今からお前をあるところへ連れて行く。立て」


赤茶色の髪の男の人は桜を睨んだ


「あるところって…どこですか?」

「楽園?パラダイス?そんなところ」

「…神先輩、つまらない」



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