私はハッとして、手を離した。 私も上原くんも赤くなり、顔を下に向けている。 「まさかお前ら…」 神さんは指を指しながらワナワナと震えた。 「桜ちゃん!両思いになったんだねー!おめでと!!!」 「丈、桜泣かせたら殴るからな」 後ろからヒョイっと顔を出す二人。 麗先輩は私と上原くんの頭を撫で始めた。 「…先輩、触んないでください」 「…お前…腹立つな…」 神さんは魂が抜けたような青白い顔をして、倒れている。 「丈と矢崎が……俺様は永遠の片思いだったのか……」 .