自分の命をこんなガキが握っているかと思うと、腸が煮えくりかえる思いだった。 「まあいい。それだけ分かれば十分だ」 「じゃ、じゃあ!」 男は期待の眼差しを向ける。 「嗚呼……」 誰も助けてやるとは言っていない。 レインは男に微笑みかけると、女神の扉を蹴りつけた。 肉が骨が内臓が、意図も簡単に氷の刃の侵入を許す。 男は悲鳴をあげることもなく、氷蒼の女神を真っ赤に染め上げた。 「レイン!」 ベリルが声を荒げる。 話が違うと続けようとすると、レインはある物をベリルに投げ渡した。